ヌメ革あれこれ こぼれ話

ヌメ革,サドルレザー,ブライドルレザー,多脂ベンズ,天然皮革

『バケッタ』について

旧名称)オイルバケッタ、改め、バケッタについて
説明した文章を以下に記載します。

 

前回のプルアップは英語、

こちらはイタリア語…?



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『バケッタ』について


もともと、イタリアのサンタ・クローチェで染色後牛脚の脂をじっくり加えていくことを

「バケッタ製法」と呼び、その製法で仕上げられた革を「バケッタレザー」として販売していました。
本来上記の製法で作られた革のみバケッタレザーと呼ぶそうですが、

現在ではオイルレザー=バケッタレザーという概念になっているようです。
伊藤登商店のバケッタは染色後に、オイル加工とソフト加工することによりシボを立たせてあるシュリンクタイプです。
艶感は強め、小物用革ですが、 色落ちなどの問題がクリアーできればカバンにも使用できます。
尚、ソフト加工して繊維がほぐれているので、ベルトにすると伸びやすくなるので

オススメできません。
また、吟面に二次加工として染色やオイル加工はできません。

また、スタンピングをする時はシボが邪魔する場合があるので注意が必要です。


=2016年11月08日=

『プルアップ』について

旧名称)オイルプルアップ、改め、プルアップについて
説明した文章を以下に記載します。

特徴がそのまま名称になっていたとは…

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『プルアップ』について


革を折り曲げたり、もんだり、裏から押し上げると濃淡の模様が吟(銀)面に出現することを
「プルアップする」といいます。
艶感は中艶、オイルスムースタイプの染色革、厚みは2.0~2.5mm 

当初は厚み的に小物専用革として販売していましたが
現在では、カバンや貼合せベルトなどの用途が広がっているようです。

但し、オイル仕上げの為、販売される際にはお客様へ事前に色落ちの案内をして下さい。
吟面に二次加工として染色やオイル加工は出来ません。
=2016年11月08日=

『クラシコ』について

かつては『イタリア調』と称していた『クラシコ』。
何でクラシコという名前にしたの? と
お思いですよね。
革の特徴と一緒に名前に込めた意味は以下のとおり。

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『クラシコ』について


旧名称イタリア調
「伝統な」「流行に左右されない」という意味合いを含ませた革です。

艶感はマット、スムースタイプの染色革。
厚みは3.0~3.5mm
カバン、ベルト、小物全ての用途に使用できます。

吟(銀)面に二次加工として染色やオイル加工は低いですが、
スタンピングなどは問題なく出来ます。
=2016年11月08日=

サドルレザー{生成}と{ナチュラル}の違いについて

染色していないから同じでしょ?と思われますが、
以下のような違いから色名を変え、別商品として区別をしております。 
ご参考になりましたら幸いに存じます。

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『サドルレザー生成とナチュラルの違い』について


ナチュラルは「新ヌメ」、生成は「ヌメ革」を原材料としております。
新ヌメは洗い加工を一度している為に革本来のムラ感が少なく、仕上がりもサドル生成よりも白っぽく仕上がっています。
但し、グレージング仕上げの摩擦熱でウスピンク色に感じる場合も有ります。 
逆に「ヌメ革」を使用した生成は、革本来のムラやシミ、タンニン鞣し時のムラなど全て残った状態で加工に回るので
サドルレザーナチュラルと比べると、白っぽさがなくワイルド感が残った仕上がりになっています。

カービングやスタンピングなどに関しては、「生成」「ナチュラル」どちらを使っても問題ございません。
二次加工による染色性に関しては、グレージング仕上げにより銀面を平らにしているため、新ヌメの染色性と比べると
若干落ちますが、特に問題なく染色できます。 
素上の状態に限りなく近いので、オイルでの二次加工も可能です。
=2016年11月08日=

弊社の人気No.1商品 『サドルレザー』

その名前は良く耳にするんだけど、
一体どんな革なんだろう?
…という方、結構いらっしゃいますよね

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『サドルレザー』とは?


本来、馬具用や自転車のサドル用として使用されている革の総称を
「サドルレザー」「ハーネスレザー」「ブライドルレザー」などと言っていました。
 堅牢性を高め、今で言う防水の役割を果たすため、
革の中に蝋を染み込ませたり、 蝋を銀面に付ける様な仕上げになったそうです。
諸説ありますが、その革にグレージング加工をした所、
仕上がりが良かったため、現在では「グレージング仕上」=「サドルレザー」
という流れになったそうです。

「ハーネスレザー」「ブライドルレザー」に関してはまたお話します…
=2016年6月27日=

よく耳にする『ヌメ』。

かなり、その定義が広く使われており、

どれが正解?ということもあるのですが、

弊社の解釈を含めたヌメ革の説明を以下に記載致します。

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『ヌメ革』とは?


タンニン鞣しをされた革の総称の事です。

主体は成牛皮から鞣された革のことを言いますが、
その他にも、仔牛ヌメ革、豚ヌメ革、馬ヌメ革等が存在します。
ヌメ革の特徴としては、適度な弾力性、可塑性を持ち、

強く曲げたり圧力をかけることにより好みの形に成形することが出来ます。

ヌメ革のままでもクラフト用として、製品作りに使用することは可能で

靴の中底用としても使用されます。


この「ヌメ革」がもととなり、染色や各仕上げ工程を経ることにより、

「サドルレザー」や「オイルプルアップ」「クラシコ」「オイルバケッタ」などに
変化していきます。


「ヌメ革」=「染まっている革」という印象を持たれがちですが、

ヌメ革は鞣されたままの状態を指し、生成色をしており、
染まった革は「染色革」と区別することもあります。
=2016年6月20日=

栃木レザー社は 『ピット槽なめし』

その他の国内タンナーの殆どが『ドラムなめし(タイコなめし)』です。


なめし方の違いについて、よくお問い合せを頂くので、

以下にまとめてみました。


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ピット槽なめし


タンニン槽の中に皮を浸漬し濃度の薄いタンニン槽より順次濃度の高いタンニン槽に移動させて
皮を鞣していく方法です。20日~30日をかけて皮から革へじっくり鞣していきます。
「ピットヌメ」などと呼ばれることもあります。

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ドラムなめし


ドラム槽の中でタンニン鞣しを行う方法です。ピット槽と比べ時間を短縮して鞣す事ができます。
「ドラムヌメ」と呼ばれることもあります。
一般論的に、「ドラムヌメ」はタイコの中で鞣しを行うために繊維質がほぐれやすくなりますので、 
「ピットヌメ」より柔らかく、仕上がった状態の革でも柔らかくなる傾向に有ります。

=2016年6月20日=