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バケッタに関するプチ情報

毎度ご利用いただき誠にありがとうございます。

伊藤登商店の伊藤でございます。

 

さて今日は栃木レザー社製伊藤登商店定番商品「バケッタ」の説明をしていきたいと思います。

 


この革の仕上げ方は「染料オイルシュリンク仕上げ」で、厚みは2.5mm~3.0mm程度です。

ご存知の方もいると思いますが、牛脚脂を時間をかけて染み込ませてる加工の事をイタリアではバケッタ製法と言うそうです。
イタリアの展示会でもこのバケッタの名前が多く出されていたので、
イタリアのタンナー数社に聞いてみたところ、オイルレザー=バケッタレザーという認識がほとんどでした。
バケッタレザー自体イタリアのタンニン鞣しの総称であるという意見もあり、
正直どれも正しいとは思いますが、いくつか見解も分かれてくるそうです。
さらにシボのあるシュリンク革でもスムース革でもバケッタレザーは存在しています。

伊藤登商店のバケッタはシュリンクを採用し、牛脚脂は使用していませんが、
しっとりとオイル感を感じることの出来るオイルを使用しております。
また、伊藤登商店のバケッタは半裁のシュリンクレザーなので、
ショルダー部分やベンズ部分など部位の違いによる様々なシボ感を体感できるのが大きな魅力であると思います。
私はそこがメリットと考えますが、中には取り出す部分によりシボの雰囲気が変わってしまい、
同じ製品をして売りづらいという意見も正直あります。


この革は小物用やバック用等の用途が多いです。
中にはソファやクッションカバーに使用される方がいます。
その場合には衣服などへの色落ちの表記をしなければなりませんが、雰囲気は抜群です。
ベルトとしても用途に関しては、シュリンク加工により繊維がルーズになっていますので、
一枚モノのベルトとしては伸びが生じてしまうため不向きではありますが、
細く裁断して網ベルトなどで販売している方もいます。
ぜひ一度使ってみてください!!