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皮革製品とアルコール除菌ついて

毎度ご利用いただき誠にありがとうございます。

伊藤登商店の伊藤でございます。

さて今日は「皮革製品とアルコール除菌」についてお話ししたいと思います。

 


今、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、いたるところにアルコール消毒液が設置されています。
このアルコール消毒液の原材料はエタノール溶液であり、皮革製品に付着すると色落ちや外観を損ねる可能性があります。
また、 除菌用のウエットティッシュでも同様のことが起こる可能性がありますので、ご注意ください。

消毒用のアルコール濃度は大体60%~90%程あり、この濃度になると
染料仕上げ革の染料を落としてしまったり、
グレージング仕上げの革のツヤが落ちてしまったりすることがあります。
中には、 ウレタン塗装の革やガラス張りの革等、一部大丈夫な仕上げの革もあるそうですが、絶対大丈夫とは言い切れないので、残念ですが革製品には使用しない方がいいと思います。

気になる方はコロンブスさんのオンラインショップで売っているクリーナーをオススメしますが、注意書きにもあるように使用できる革の種類は限定的になると思います。


栃木レザー社の使用しているミモザのタンニン液には、元々除菌効果があると聞いたことがあります。
ただこれは科学的に検証しているものではないので、うんちく程度にとどめてください。


また、ウイルスは革製品の表面に付着しているので、キッチンペーパーなどでの乾拭きも除菌には効果的だそうです。
水で濡らして硬く絞ったタオルでもいいと思いますが、菌が付着している観点からみると、 今のこの時期は捨てることの出来るキッチンペーパーが良いと思います。
水で濡らしたタオルを使用する場合は、端の方で色落ちなどしないか試してからやってみてください。