皮革産業を盛り上げよう!6年生たちの頑張り

ここのブログで何度か紹介している
 地元の小学生たちによる「地場産業の『皮革産業』とのかかわり」 が、
まだまだ頑張りを見せています。

6年生ならではのアイデアを出しながら 彼らが頑張っている姿を少しだけ紹介させて頂きます。


7月には伊藤登商店の倉庫へ見学をし、インタビューをすることで自分たちの住むこの街の

 地場産業『皮革産業』の現状を知ることとなり、

8月末には、皮革産業の材料提供としてに欠かすことのできないタンナーの一つ

 栃木レザー社から講師を招いて『皮革とは』を学び

11月になる今では、

 自分たちができる『皮革産業の盛り上げ方』とは?を話し合い、意見を出し合い、少しずつそのアイデアを形にしているようです。

6年生の教室とは廊下を挟んだところにあるオープンスペース

6年生たちが頑張っている作業内容を見せてもらいました

6年生の画力のスゴさ… 陰影のつけた色塗りとか、立体感のある作画とか… とても上手でビックリ!



彼らの作るポスターは、描き終えたら完了、ということではありません。

 ・ 誰にお願いをすればよいのか?

 ・ どうやったら貼ってもらえるのか?

 ・ まずは校長先生がOKを出してくれるのだろうか?

 

彼らのチャレンジが続きます…

革の魅力を知ろう

革靴にかかわる革の紹介

革のすばらしさを知ろう

Leather Style


皮革という素材のアピールに力を入れた紹介文が書かれています。

栃木レザー社から講師を招き、素材としての皮革が出来るまでを勉強したからこそ、ではないでしょうか。

時々は勉強したことのおさらいをして、更に知識として蓄えて欲しいものです。

6年生のみなさん!
栃木レザー社ではどうやって皮から革になるのかを、思い出してみてね。


Leather Style

人生と歩む革靴

革靴のメリット

革靴の良さ
スニーカーの良さ



かなりキャッチーなタイトルですよね!
靴屋さん顔負けという見事なコピーを考え出している彼らに ただただ脱帽です。

ちなみに、コピーライターの元祖ともいえる平賀源内のお墓が学区内にあります。
源内さんに続くコピーライターの卵たちが育っています♪


皮革産業
繋げていこう!

本当に大事なテーマです

革靴のみりょく
このマンガをじっくり読みたい!!


じつは、このキーホルダーも、「上手に作れたね」では終わらないようです。

彼らの考えの中には

「来月の学芸会に訪れた人達に『良かったらおひとつどうぞ』とプレゼントをして、革製品への関心を持ってもらいたい」
という意向があるのだとか。

まだ、具体的にはプレゼントをする方法も決まっていないようですが、彼らの作ったキーホルダーを手にしたことで、彼らのメッセージを受け止めてもらえたら…と思います。

また、この企画をみた後輩たちが、真似をして来年に続けていくかもしれません。


 

靴を作る、皮革製品を作る、皮から革へと革を作る、といった皮革産業だけではなく、

キャッチコピーのセンス、ポスターにするデザインのセンス、作画のセンス、マンガにするセンス、等々…
これから伸びていく才能の原石たちがどのような未来を築いていってくれるのかがとても楽しみです。

 


6年生たちの頑張りが実を結ぶよう、皮革産業に携わる大人たちも頑張らないといけませんね!


 

こんな革材料屋のちっぽけなブログでしか紹介出来ないのが本当にもったいない!

と歯痒いのですが 一応、許可されている範囲内での紹介ということで…

台東区の小学校が地場産業を学ぶ授業に情熱をかけ、
子ども達も一生懸命学び、一生懸命考えている、ということが

少しでも皆さんに伝わりましたら嬉しい限りです。


コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    渋谷のおじさん (水曜日, 16 12月 2020 21:13)

    このような「生きた」勉強をできる小学生は幸せだと思います!
    これからはまさに、答えのない課題に自分なりの答えをみつけなければならない時代。
    大人が、忙しい!と子どもを学校に押し込めてしまわずに、子どもと仕事場で向き合うこともすごい!
    ここからさらに、継続して大人と子どもがいっしょになって考える場が持てたらよいですね!

  • #2

    伊藤登商店 (火曜日, 22 12月 2020 13:19)

    #1 渋谷のおじさん さん
    コメントありがとうございます。授業への反響をこのブログ内で留めておくのももったいないので、学校の先生にもお知らせしました。
    この課題(地場産業を学ぶ)は、一斉休校中からずっと計画を練ってきたもので、とても喜んでおられたことを報告させて頂きます。
    小学生たちの頑張りが無駄にならないように大人たちも一緒に頑張らないと…と思います。