<続編>サドルレザーに関するプチ情報

毎度ご利用いただき誠にありがとうございます。

伊藤登商店の伊藤でございます。

さて今日は2週連続栃木レザー社製伊藤登商店定番商品「サドルレザー」の説明をしていきたいと思います。

 


 

この栃木レザー社製グレージング仕上のサドルレザーは国内だけでなく海外からの注文も多くあります。
というのも、このグレージングの工程というのがご説明した通り、吟面をガラスの玉で磨くことの摩擦熱で艶感を出しており、 この時に強い力で革の吟面が擦られています。
吟面が緩かった場合、この力に負けて引っ張られ、きれいに艶感を出すことが出来ません。
しかし、栃木レザー社のヌメ革は毛抜きの時も鞣すときも『ピット槽』で行うため、革の繊維質(吟面)か強く残るので、グレージングの強い圧力に負けることなく、 独特の艶感を出すことが可能になります。
現在、ピット槽で毛抜きや鞣しでヌメ革を作っているタンナーは、世界を見ても数社ほどですし、わざわざ厚みのある革をグレージング加工するところも減ってきていると思います。
以前、 イタリアのタンナーにグレージング加工を依頼した時に
「ツヤを出すならアイロン加工でいいじゃないか??」
と言われたことがあります。
恐らく、そのタンナーで鞣された革がグレージングの圧に耐えられないとわかっていたのだと思いますし、もっと正直に言えば、 手間がかかる為やりたくなかったかもしれません (笑)


鞣し工程の手間やグレージングの手間など、このひと手間に心血を注ぐ栃木レザー社の結晶ともいえる革がこの「サドルレザー」だと思っています。