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天然皮革について 語り合いましょう





ヌメ革について

『ヌメ革』という呼び方で、様々な意味合いがあるようです。
これまでお問合せを頂いた中では『ヌメ革=未染色の革』という意味を持たせている方がいらっしゃるようですが、伊藤登商店での『ヌメ革』とは「ベジタブルフルタンニンでなめされた革」の総称に使用しており「ヌメ革が欲しいんだけど」というお問合せには、ご希望の色、ご希望の仕上げ(例、オイル仕上げ・シュリンク加工・グレージング加工など)をこちらから確認させて頂くことになります。


栃木レザー社について

1937年創業のピット槽を保有する、日本が世界に誇るタンナー。
南米産のミモザの樹皮から抽出されたタンニンを使用し、ピット槽で丹念に鞣されたフルベジタブルタンニングレザー(通称 ヌメ革)です。
この工程を経た「ヌメ革」は、優れた風合いはもちろん、耐久性、可塑性、吸水性、放湿性に優れ、使い込むほどに味わいが増してきます。


国内タンナー(モリヨシ)について

南アフリカ産のミモザやイタリア産のチェスナットの樹皮から抽出されたタンニンをドラム槽にいれ、鞣しあげるという長年の伝統に培われた独自の製法で生産された、環境にやさしいベジタブルタンニングレザーです。
使い込むほどに手や体に馴染み、深みのある色に経年変化していきます。


昭南皮革工業所について

昭南皮革工業所は姫路の御着地域にある、栃木レザーと同様にピット槽にてタンニン鞣しを行っている数少ないタンナーです。
昭南皮革の革にはオリジナルオイルが入っているので、染色には不向きかと。
しかし、そのオリジナルオイルにより、厚みのあるヌメ革でありながらも、しなやかな柔らかさを併せ持っていることが魅力の一つと言えるでしょう。
多脂ベンズなどは日本版のブライドルレザーという認識で良いと思いますし、
多脂サドルベンズは、ガラスで磨いたグレージング加工により艶が出ていること、摩擦熱で若干焼けた色になっていることなどが特徴です。


J&F J.BAKER社について

約2000年前の紀元前ローマ時代より伝わる伝統的な製法を頑なに守っている、イギリスのデヴォン州にある名門タンナー。
一枚一枚、手作業による伝統的ななめしにより仕上げられた革は、革の中までオイルや蝋(ロウ)が染み込んでいるのが最大の特徴です。
馬具に仕立て上げられてからも『最高級』との評価される革です。


ブライドルレザーの耐水性について

もともと、屋外での使用目的のため、蝋を染み込ませることで
・防水性
・撥水性
を持たせる加工をしてあるようですが、検証を致しておりませんので、どこまでの防水性や撥水性があるかはわかりかねます。

 

吟面は水分に強く撥水性がありますが、床面やコバは吟面に比べて撥水性が弱いように感じます。
尚、水分が染み込んだ場合には、通常よりも色落ちの可能性が増え、蝋分やオイル分が抜けて『吟割れ』が起こる可能性がありますので、雨の日などに濡れた場合には、革についている水分を拭き取ったり、定期的にオイルでのメンテナンスが必要のように存じます。


G.Bレザー社について

原皮の買い付けから、なめし、染色仕上げまでを全て一貫して自社工場で行うことに誇りをもち取り組んでいる、指折りのタンナーです。
フルベジタブルタンニンレザーを生産し、トスカーナ伝統製法であるバケッタ製法も継承しています。
日本でこそあまり知名度は低いですが、最新の設備を誇り、安定した商品を「グッチ」や「コーチ」「フェラガモ」等一流ブランドに革を提供しています。


販売方法について

入荷した革は1枚1枚に目を通し、ランク分けを致します。
それにより『アウトレット品』と仕分けられた革は、商品データを作成する際、更に私的評価による点数分けをし、その点数帯による単価設定にて商品価格を計算しております。


商品説明『特徴』の表記について

『特徴』の欄には、主にトラやキズなどのダメージを気づく限り列挙して書き込んでおります。

・トラが深いと感じた時には「トラきつめ」としております。

・キズと言っても大きさや状態はまちまちです。

・点状にポチポチとくぼんでいるのは皮を剝いだ後の虫食い跡の場合が多く「点虫食い」としております。

・シアロによくある地シボは、動物の皮膚表面に元々存在するシボ(細かいシワ)のことです。

・焼版がある時は、商品名にも(焼版あり)としておりますが、これは、「焼版の入っている革が欲しい」というリクエストが多かったためです。