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伊藤登商店の伊藤でございます。
今日は「新ヌメ」についてお話ししたいと思います。
通常のヌメ革とは別にこの白っぽいヌメ革が開発され販売する時に
新しいタイプのヌメ革=新ヌメと先代が名付けたそうです。
以前にお話ししたイタリア調の由来同様、 なかなか直球なネーミングですね‥‥‥
用途としてはタンローとして開発され、染色等2次加工がしやすい作りになっています。
では、通常のヌメ革と何が違いうかというと下記二点が大きく違います。
① 鞣しの日数
② 加脂の量
まず①の鞣しの日数ですが、鞣しの期間が長いほどピット槽内のタンニン液は酸化していき
赤味を帯びていく性質があり、それが革に浸透すると白っぽいヌメ革が出来ません。
なので、 通常のヌメ革が1ヵ月半~2か月に対しこの新ヌメは1ヵ月~1ヵ月半で鞣しています。
この短期間で出来るように、前準備として床面の肉片を漉き加工し、
タンニン剤が早く浸透するように前鞣しという作業を行います。
そして②の加える脂の量を少なくして、通常のヌメ革より色の変化を少なくすることで白さを表現しています。
その分この新ヌメは油分が少なく硬い印象があると思います。
ちなみに伊藤登商店のサドルレザーはこの新ヌメを土台で使用しています。
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