…相変わらずやらなければならないことがテンコ盛りで、テンパるどころか詰み状態のスタッフ1。
ということで、やることリストの優先順位に目をつぶり、ブログへ逃げて頭の中を片付けてみます。
さてさて今回のブログには、
2023.5.12に『セール品』として出品するバリエーション豊か←ポジティブ表現? な商品の、色々な仕上げ についての覚え書きをしておきます。
栃木レザー社からイレギュラーで入荷してきた革は、弊社から「こういうレシピ(仕上げ)で作ってね」というオーダーをした定番商品とは違い、「へえぇぇ、この革はそういう作りかぁ…」と勉強になることが多かったです。
あ、そんなことぐらい知ってるわい!という方も多いのでしょうが、
『素上げ』は(すあげ)と読みます。念のため…
その1:下地
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この革は『赤』の染料で軽く染色はしてありますが、それ以降の染色や色止め(色落ち防止)等々の仕上げを何もしていない状態ですので、この下地の状態から 更なる染色 を始め、アイロン・色止め・オイル等々…各種の加工が可能です。
その2:素上げ
素上げは、下地に更なる染色(アニリン加工)をしたけど、それ以上の加工をしていない状態です。
艶を出すことも抑えることもしていませんし、色止めをしていないので色も落ちやすいのでご注意。
ラッカーなどで色止め加工を施したり、更に染色してみたり、オイルを入れたり、ラジバンダリ…
その3:丸染め
太鼓に入れて軽く(短時間で)アニリン加工をし、吟面と裏面だけが染まっている状態です。
しっかりと革の内部にまで色が浸透するような染色(※)とは異なり、
漉き加工をすれば、染まっていないナチュラル色の繊維が出現します。
※内部にまで色が浸透させる染色の場合でも、繊維質にも個体差があるため
[完全に色が入り切った]とは言い切れず、それも漉き加工をするまで内部の様子は判らない
と言われています
その4:丘染めの素上げ
吟面にロールコーダーという塗り込み作業の機械で丘染めをし、それ以上の加工(色止めなど)をしていない素上げ というものもあります。
5:艶出し(グロス仕上)
今回は、2パターンの艶出し加工をした革を出品しますが、そのうちの黒はグロス仕上げによるもの。
5:艶出し(アイロン仕上)
レッドは アイロン仕上げで艶出しをしています。艶だけではなく、ツルっとスベスベな感じも出ています。
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